7月1日、国税庁から令和8年分の路線価が公表されました。路線価は、毎年1月1日時点における主な道路に面した土地の1㎡当たりの価額で、相続税や贈与税の土地評価に用いられます。
全国約30万7,000地点の標準宅地について、平均変動率は前年比プラス2.9%となりました。上昇は5年連続で、現在の算出方法となった2010年分以降では最大の伸びです。都道府県別では36都道府県が上昇し、東京都9.4%、沖縄県6.6%、大阪府5.1%が上位となりました。
全国最高は、東京都中央区銀座5丁目の「銀座中央通り」で、41年連続の首位となりました。1㎡当たり5,336万円で、前年を528万円上回り、過去最高額を更新しました。
令和8年分では、観光地やスキーリゾートの上昇が特に目立ちました。税務署別の最高路線価の上昇率を見ると、上位3地点は長野県白馬村が32.7%、同県野沢温泉村が31.3%、北海道富良野市が28.0%で、いずれも訪日客に人気の地域です。インバウンド需要に伴うホテル開発などが背景にあるとみられます。
また、東京都では都心部だけでなく、下町の駅周辺にも上昇が広がっています。浅草の雷門通りは27.5%、赤羽駅東口広場通りは21.6%上昇しました。観光需要や交通利便性、都心部に比べた割安感などが背景にあるとみられます。
都道府県庁所在地の最高路線価では、44都市で上昇、3都市で横ばいとなり、下落はありませんでした。上昇率は佐賀市が17.0%で最も高く、盛岡市13.0%、奈良市12.6%、さいたま市12.5%と続きました。観光地や大都市だけでなく、駅前再開発が進む地方都市にも上昇が広がっています。
| 全国主要都市別の最高路線価トップ5(1㎡当たり、カッコ内は対前年上昇率) | |||
|---|---|---|---|
| 1位 | 東京 | 中央区銀座5丁目 銀座中央通り | 5,336万円(11.0%) |
| 2位 | 大阪 | 北区角田町 御堂筋 | 2,120万円(1.5%) |
| 3位 | 横浜 | 西区南幸1丁目 横浜駅西口バスターミナル前通り | 1,760万円(2.3%) |
| 4位 | 名古屋 | 中村区名駅1丁目 名駅通り | 1,304万円(1.2%) |
| 5位 | 福岡 | 中央区天神2丁目 渡辺通り | 992万円(2.5%) |
路線価の上昇は、相続税や贈与税における土地の評価額に影響します。不動産評価や相続対策についてご不明な点がございましたら、当事務所までご相談ください。































