いまはやりの「ディール」という言葉。 本来は取引とか売買とかを意味しますが、米のトランプ大統領が使うと「優越的な立場を利用した駆け引きによって自分に有利に物事を運べるようにする取引」早い話、優越的地位の濫用って感じですかね(苦笑)。そうと分かっていて、応じざるを得ない各国首脳達の苦労はいかほどか…。 それはさておき、昔から今に至るまで受け継がれている経営哲学のひとつに近江商人の「三方よし」という考え方があります。 「買い手よし、売り手よし、世間よし」 昨今のディールを見ていると「世間よし」が軽んじられ、某中古車販売会社のようにともすれば「自分のみよし」みたいな風潮があるように感じます。 そんな中全く逆を行く人がいます。認定NPO法人八王子つばめ塾理事長の小宮位之(こみやたかゆき)さん47歳です。彼は経済的な理由で塾に通えない中高生の為に無料塾を開き、その輪を全国に広げています。 運営は民間から募った寄付金でまかなわれているそうで、ボランティア講師と共に個々の生徒に合った個別指導を行っています。2012年のスタート当初は、当然のことながら自身の生活費にも苦労したようで、隙間時間や深夜にできる複数のバイト代と奥さんのパート収入でしのいでいたそうです。 誰しも何故ここまでして?と疑問に思いますが、彼自身が貧困家庭に育って「13歳の頃の自分がして欲しかったことをしているだけ」と語っています。塾に通えないことで競争のスタートラインが下げられたという悔しい思いがあったのではないかと考えます。また、塾生の子供にとって「無償で一生懸命勉強を教えてくれる大人たちとの出会いが財産になり、将来自分も人の役に立ちたいと考えてくれる卒業生が一人でも増えることを信じている」とも。 被災地にボランティアにいく人達にも頭は下がりますが、この小宮さんの生き方は私にとって衝撃的でした。私自身、お客様の為、事務所の為、スタッフの為と口を酸っぱくして言っていますが、本音はいずれ巡り巡って自分に戻ってくるだろうと無意識のうちに期待してのこと。なんとも人間くさいですね(苦笑)。 無私無欲の境地に辿り着ける日はくるのでしょうか?
1月6日が仕事始めだった方も多いと思います。 SGAもそうでした。例年当日の朝、近くの熊野神社に全員で参拝し、事務所に戻って全体ミーティング、その後全員揃ってのランチという流れです。 今年はSGA開所30周年ということもあって、内輪だけでささやかなランチパーティーを開きました。それに先立つ全体ミーティングでは、各自昨年の反省と今年の抱負を話します。気になったのは若手スタッフのコメントです。 「今年の抱負は税理士試験の~(受験科目)に合格することです」 ほとんどがこんな感じです。ダメとはいいませんが、ここは職場です。せめて「上場企業の申告書を書けるようになりたい!」とか「入力業務のミスを0にする!」とか…仕事に関する言葉を毎年期待しているんですけどねぇ。 入職希望者の面接をしていると勘違いしてくる子がたまにいるんです。税理士の受験勉強は予備校で習い、会計事務所では実務を教えてもらってと…。「そんなんだったら逆に授業料もらうよ」って言ってあげるんですけど(苦笑)。税理士の受験勉強はもちろん実務でも役には立ちます。法人の決算申告書や個人の確定申告書の作成時には特に。 しかし、企業の経営者の方とお話したり経営のアドバイスを求められたりした時には税法以外の知識や情報が必須となります。もちろん自分自身で経験したことや体験したことに基づいてお話しできれば最高でしょうけれど、これはごくまれ。やはり新聞・書籍やTV等、メディアから得ざるを得ないでしょう。私がいつも口を酸っぱくして言っているのは、日経新聞をデジタル版で必要と思うところだけを見るのではなく紙で読むこと。なぜなら広告1つにもビジネスのヒントが埋もれているからです。それと、最低限テレ東のガイアの夜明け・カンブリア宮殿・TBSのがっちりマンデーは忙しければ録画しておいて倍速で観ること。なぜなら多くの経営者の方々は観ておられるだろうし、私もそうしているからです。 経営者にとって仕事のことは頭の片隅から離れることはありません。どうやって売り上げを増やそうか、次のビジネスの戦略はと考えた時に上記のコンテンツにはたくさんのヒントが隠されています。日経の「私の履歴書」(先月は伊藤忠商事会長 岡藤正広さん)などは、自分もいつかはこんな風に活躍したいと若い時には心を躍らせて読んだものです。1週間の内、1時間や2時間くらいの時間は割けるでしょ?どうせくだらないTVは観ているんだろうからと、幹部に話したところ「所長、今の人はYOUTUBEを観ていてTVは観ないです」ですって(苦笑)。 上場企業のサイバーエージェントの藤田社長は役員から「社長が自社のABEMAを一番見てますね(笑)」と言われる度にむっとするとどこかに書いていました。「暇で見てるんじゃねぇんだよ!」こんなガラの悪い言葉は使ってなかったかな(笑)。
新年おめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年も宜しく御願い申し上げます。 さて、この1月6日をもちまして新宿総合会計事務所は30周年を迎えさせていただきます。これもひとえにクライアントの皆様、アライアンス先の皆様はじめ関係各位、並びにスタッフの皆(中でも吉野安久・杉江延雄そして妻のちどりは開業時より私を支えてくれました)のお陰と心より感謝申し上げます。 あっという間に過ぎた30年でしたが改めて振り返った時、お世話になった多くの方々のお顔が脳裏に浮かびます。本来であるなら、そのお一人お一人に記念品を携えてご挨拶にお伺いするべきところではございますが、20周年の時と同じように交通遺児育英会に寄付(今般は30周年にちなんで300万円)をさせていただくことに致しました。 次の10年後40周年には私が代表でいるかは分かりませんが、顧客満足度東京一を目指して精進してまいりますので引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう御願い申し上げます。 話は変わりますが、先月の第23回SGA望年会では昨今話題の生成AIをセミナー形式で開催いたしました。講師には㈱Queueの柴田直人代表にお願いを致しました。セミナーは動画も交えながらプロジェクターを使って行われ、進化を続ける最新の生成AI情報に参加者の皆様は一様に驚いておられました。ご自身の事業にお役立ていただければ幸いです。 柴田氏には昨年6月から週1回のペースで勉強会をお願いしており、弊所業務に生成AI導入の可能性を模索していました。ある程度目途がたったので法人税部門・資産税部門それぞれにアプリの開発をお願いし、まもなく完成・納品の運びとなっております。以前は生成AIが普及すると影響を受ける職業の上位に税理士がランクされていました。ならば逆にそれを活用してやれということでスタートさせましたが、お客様へのサービス向上に繋がれば幸いです。 最後になりましたが、皆様のご多幸とご健勝を祈念申し上げます。
先月の日曜日、近所の買い物先にセカンドバッグを忘れてきました。帰宅後しばらくしてから気付き、顔が真っ青になりました。財布やクレジットカード・免許証・保険証等が入っていたため、今後の対応を想像しただけで頭がクラクラしてきました。店の電話番号を調べるのももどかしく、半ば諦め気味でお店に行くと、な、なんと私のセカンドバッグが届けられていました。「感謝の気持ち、まんまんちゃんあん!」 まさかセカンドバッグを忘れるとはね…。たしかにおニューの背広の上着を電車の網棚に置き去りにしたりもしました。私の場合、手荷物1つだけならパーフェクト。しかし、2つ以上になると自信がありません(汗)。その時も購入したものを手にいそいそと帰宅したんだと思います。今後はその場を離れるときは、忘れ物がないか必ず確認、振り返ってもう一度確認を励行します!(怪しいもんだっ) 話は変わるようですが、以前お話しした(2024年3月号)「SGAの近い将来と遠い未来を語る会」はその後どうなっているか気に留めておられる方もいらっしゃるようなのでお話します。 第1回は立ち上げメンバーの私とSさんFさんの3人でモツ鍋屋に集合したことはお話しました。2回目以降は毎回違う2人のゲストを加え5人で開催し、先月8回目を終えました。ゲストの人選と店の選定は原則2人に任せていますが、当初は資産税部門と法人税部門から各1人ずつで所内の風通しを意識したものでした。 ある日突然、招待を受けたゲスト達は当日何を聞かせられるのか、語らせられるのか、会のスタート時は多少緊張気味。これを解きほぐし本音を語ってもらうのが我々ホスト3人の腕の見せ所。とは言っても、毎回同じ話では芸がないし、お互い聞き飽きるという点で意外と苦労しています。SGAスタッフには酒豪が多い(笑)ので、時間が経つにつれ、酒が進むにつれ、会の終り近くが一番本音が聞けます。とは言うものの、我々もゲスト以上に酒が回っていたりするので、語られた本音をどこまで受け止められているのやら…(苦笑)。 5時間近くになった回もありましたので、長くとも3時間程度で切り上げるようにしています。また、居酒屋でフランクに語り合うというコンセプトから徐々にグルメを追求するようにもなってきたので、これも反省し、原点に戻るようにします(笑)。 区切りの12回目まであと4回。「永遠のSGA」を目指し、さらに有意義な会にしていきます!
先月、事務所の研修旅行で山口県へ行って参りました。 私自身山口県を過去一度も訪問したことがなく、以前山口銀行さんとお付き合いがあって話をお聞きしていたので一度はと考えていました。 山口県は皆さんご承知の通り、かつて長州藩があり薩摩と組んで江戸幕府を崩壊させ明治維新の原動力になりました。しかも歴代総理大臣101代、65人の内なんと9人(菅直人さんも宇部出身なのでカウントします)が山口県出身です。初代伊藤博文から始まり、岸信介・佐藤栄作・安倍晋三は記憶に新しいところです。余談ですが一県当たりの首相輩出人数は1.38人。歴代首相の内、山口県出身者の占める割合は13.8%。偶然の数字ですが私が発見しました(笑)。 何故断トツに多いかと考えるに、当然のことながら一泊二日の滞在でわかるはずもなく、言えるとすれば吉田松陰の松下村塾や明倫館に代表されるように教育の賜物でしょうか。しかし、戦前の5人の首相はいずれも長州藩士あがりの身であり、戦後の岸さんと佐藤さんは兄弟、岸さんの孫が安倍さんであるということを考えると、実力はもちろん必要でしょうが「縁」の力学が働いたのかなと…。かねてより私は「縁」を大切にしてきました。皆さんも大切にしてください。 話を本題に戻します。 今般の旅行にはもう2つの目的がありました。 一つ目は大学4年生 林凜の内定式。もう一つは長濱宏行の送別会です。林は私の弟の店でアルバイトしていたところをスカウトしてきました(笑)。2年近くSGAでインターンしています。昨今大手企業では10月1日に内定式なるものを行っているらしいのでSGAでも。来年4月からの活躍に期待しています。 長濱は約25年間SGAに貢献してくれました。昨年に独立したいと言ってきた時には、幾度か思いとどまるよう説得しましたが、彼の気持ちは揺るぎませんでした(彼の入社後まもなくの結婚披露宴で挨拶したのがつい昨日のようです)。独立する以上は、ある意味SGAを超える長濱事務所を作り上げてもらいたいものです。 今までにかなりの数のSGA OB会計事務所が生まれていますが、その活躍を耳にするにつけ、私自身彼等にはまだまだ負けられないという闘争心が湧いてきます。これが私の活力の源となっています(笑)。長濱かかってこい!
後楽園ホールは格闘技の聖地と言われています。 遠い昔にプロレスのジャイアント馬場やキックの鬼と言われた沢村忠がファンを熱狂させていました。プロボクシングの試合中継もテレビでよくやっていましたね。「ここ後楽園ホールのリングサイドから中継を行っております。」当時アナウンサーのお決まりのフレーズ。 先日、この聖地で全日本キックボクシング協会初代スーパーフェザー級タイトルマッチが開催されました。リングに上がったのは瀬川琉。私の妻の姪の息子です。2年ほど前から陰ながら応援していました。 昨年8月、相手選手からの打撃で試合後肝臓から出血し入院、手術。再出血の恐れがある為「1年間の運動禁止」と医師から言い渡されていました。彼に対してメールで「人間万事塞翁が馬(これ私の座右の銘です)今の職場でチャンピオンを目指せばいい」と伝えました。次また試合に出て、肝臓をやられるようなことがあったら選手生命どころか命まで失いかねないことは誰でもわかる話です。てっきりキックボクシングは諦めたと思っていました。 タイトルマッチをやるからぜひ応援に来て欲しいというメールがきたのは今年の7月後半のことでした。 「うそっ!死ぬぞ!!」 9月6日の試合当日、入場してくる彼の姿を見て、思わず目頭が熱くなりました。よくぞここまで傷の回復だけでも並大抵ではないのにタイトルマッチとは…。全身入れ墨だらけで自信に満ちた強面の対戦相手を見て、勝ち負けよりともかく無事でいてくれと祈るばかりでした(汗)。 終わってみれば5RKO勝ち。初代チャンピオンに輝きました。狐につままれた気分です。チャンピオンになったらきっぱりキックボクシングをやめるから続けてさせて欲しいと体を心配する周りには言っていたそうですが、試合後には他団体との統一戦をやりたいと言い出す始末。 一生に一度の人生。自分自身生命をかけてまで何事かに取り組んだことがあっただろうかと振り返った時、不意に寂しさを感じ、26歳の青年がやけに眩しく見えました。試合後一緒に焼肉店に行ったのですが、驚いたことに彼は肉を食べるのではなく吞んでいました(笑)。減量した試合後ということもあるのでしょうか。思わず私の眼は次々と肉が吸い込まれていく彼の口元に釘付けになりました(笑)。
8月3日、長岡の花火を観て来ました。それ自体が目的というわけではなく、翌日の新潟でのゴルフとのセット…
先日、五木ひろし特別公演を明治座で観てきました。S信用金庫さんが得意先サービスの一環として行っている…
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