先月号では「16時間ダイエット」と「オートファジー」について書きました。
昔から、規則正しく食事をとることが健康の秘訣だと言われてきました。朝食を抜くなどもってのほかと。ところが「16時間ダイエット」は朝食を抜くので、それに反することになってしまいます。私なりに悩みました(平和だなぁ~)。
結論として「16時間ダイエット」を中止することにしました。
日本人の場合、朝食を抜くと糖尿病を招きやすいというエビデンスが導き出されています。ご承知の通り糖尿病は万病のもとと言われるぐらい質の悪い病気です。人間は食事をすると、血糖値の上昇を抑えるため体内でインスリンが分泌されますが、日本人はインスリンが出にくいタイプが多いので、分泌が間に合わずに糖尿病になってしまう可能性が大きいといわれています。
もし朝食を抜くとなると反動で昼食の量が増えてしまい血糖値の急上昇、その後急降下(血糖値スパイク)を招いてしまうようです。実際私も「16時間ダイエット」を実践していた時、昼食時は体育会系の学生のようにガツガツと食べていました(苦笑)。
この「血糖値スパイク」は糖尿病のリスクだけではなく、血管にも大きな負担がかかり、これが繰り返されることで動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクも高くなるようです。
ということで私ぐらいの年齢(まだまだ若いつもり)になると「オートファジー」を活性化させるより「血糖値スパイク」を避けた方が賢明であるという私なりの結論に至ったのが「16時間ダイエット」を中止することにした理由です。
「オートファジー」の活性化は諦めましたが、16時間ダイエットには思いもよらぬ副産物がありました。自慢できることではありませんが、私は365日酒を欠かしたことがありませんでした。恥ずかしながら土曜日の昼もビールを一杯!ところが16時間ダイエット後のランチはガッツリ食べるので、ビールをゆっくり味わっている余裕もなく…。ある時そもそもダイエットをしている意味がないことに気付きました。そこでビールの代わりに喉越しがビールにそっくりな強炭酸でごまかそうとしたところ、これがなかなかグー!!是非お試しあれ!それ以来、週のうち1~2日は強炭酸のおかげで休肝日をつくることができるようになりました。
2回に亘り健康オタクっぽいことを書きましたが(念の為私は健康オタクではありません)、何卒皆さんも健康に留意なさって、いつまでもご活躍ください。