ひげ所長のひとりごとArchives

2025年8月 August

先日、五木ひろし特別公演を明治座で観てきました。
S信用金庫さんが得意先サービスの一環として行っているイベントの一つ。各店舗にノルマがあるらしく、五木さんを特別に好きというわけではないですが(笑)「デビュー60周年記念特別公演」と銘を打っていたので出掛けることにしました。
ところが、まさかの五木さんの緊急入院。そして公演は中止に。「あら残念」と思っていたところ、五木さん自身は休演するものの代役を立てて開演するとのこと。
「そうだよなあ。中止になったら入場料の払戻しなどおおごとになっちゃうものなあ」
代役は「ルイルイ」の太川陽介さん。当の本人が病欠の上、代役はかなりの格下(太川さんごめんなさい)。
「どうなのよ⁉」期待感のないまま(楽しみはお弁当だけか…)明治座に出掛けました。
第一部「喧嘩安兵衛」(演劇)約1時間半。
第二部「スペシャルショー」(歌謡)約1時間。
いざ始まってみたら予想外でした。
というのも代役の太川さんがなかなかいいんです。休演中のなんとたったの2日間で仕上げてきたそうです。どの程度台本通りなのかは分かりませんが不自然さは0。時代劇なのでもちろん殺陣も。素人目にはそこそこ息が合っているように見えました。本当、驚きです!1時間半の劇ですよ。主役なのでセリフもたっぷりあるし…。感銘を受けました「太川、侮れないなあ」。もともと太川さん、(五木)安兵衛の相方清水一学の配役だったので、ある程度の予備知識が頭に入っていたとは思いますがそれにしても…。第2部の歌謡ショーは坂本冬美さんが五木さんの代わりに座長を務めましたが、これも素晴らしい。MCも慣れたもので面白いし、ひょっとしたら五木さんよりも楽しいかもと思わせるぐらいでした。
観客に感動を与えるのは、パフォーマンスの巧拙は別にして演者のひたむきさだと思います。座長の特別公演を台無しにできない、入院している座長に安心してもらいたいという太川さん、坂本さんやその他の演者の方々の必死さがこちらに伝わってきて、ある種の感動を覚えました。
企業で考えた時、トップに緊急事態が生じた場合、代役がトップ同様に切り回せるか。そもそも代役が存在するのか?SGAで認証を受けているISO27001でも事業の継続性がとても重要視されています。極端な例ですが、事務所が大震災に見舞われた場合とか。それ故データのバックアップや緊急時連絡網の整備etc…。日頃の備えが大事になってきます。代役はどうでしょうか?少なくとも緊急事態時は心を合わせ、全社一丸となって対処することで最大のピンチは切り抜けることができるのではないかと考えています。
明治座の舞台のカーテンコールを観ていてSGAはどうなんだろうかと、ふと頭をよぎりました。

2025年7月 July

先月号では「16時間ダイエット」と「オートファジー」について書きました。
昔から、規則正しく食事をとることが健康の秘訣だと言われてきました。朝食を抜くなどもってのほかと。ところが「16時間ダイエット」は朝食を抜くので、それに反することになってしまいます。私なりに悩みました(平和だなぁ~)。
結論として「16時間ダイエット」を中止することにしました。
日本人の場合、朝食を抜くと糖尿病を招きやすいというエビデンスが導き出されています。ご承知の通り糖尿病は万病のもとと言われるぐらい質の悪い病気です。人間は食事をすると、血糖値の上昇を抑えるため体内でインスリンが分泌されますが、日本人はインスリンが出にくいタイプが多いので、分泌が間に合わずに糖尿病になってしまう可能性が大きいといわれています。
もし朝食を抜くとなると反動で昼食の量が増えてしまい血糖値の急上昇、その後急降下(血糖値スパイク)を招いてしまうようです。実際私も「16時間ダイエット」を実践していた時、昼食時は体育会系の学生のようにガツガツと食べていました(苦笑)。
この「血糖値スパイク」は糖尿病のリスクだけではなく、血管にも大きな負担がかかり、これが繰り返されることで動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクも高くなるようです。
ということで私ぐらいの年齢(まだまだ若いつもり)になると「オートファジー」を活性化させるより「血糖値スパイク」を避けた方が賢明であるという私なりの結論に至ったのが「16時間ダイエット」を中止することにした理由です。
「オートファジー」の活性化は諦めましたが、16時間ダイエットには思いもよらぬ副産物がありました。自慢できることではありませんが、私は365日酒を欠かしたことがありませんでした。恥ずかしながら土曜日の昼もビールを一杯!ところが16時間ダイエット後のランチはガッツリ食べるので、ビールをゆっくり味わっている余裕もなく…。ある時そもそもダイエットをしている意味がないことに気付きました。そこでビールの代わりに喉越しがビールにそっくりな強炭酸でごまかそうとしたところ、これがなかなかグー!!是非お試しあれ!それ以来、週のうち1~2日は強炭酸のおかげで休肝日をつくることができるようになりました。
2回に亘り健康オタクっぽいことを書きましたが(念の為私は健康オタクではありません)、何卒皆さんも健康に留意なさって、いつまでもご活躍ください。

2025年6月 June

「16時間ダイエット」を止めました。
昨年知人から教えてもらった「16時間ダイエット」。
よく理屈も分からずにお腹周りが気になっていたので早速始めてみました。16時間と聞いただけで無理とおっしゃる方も多いと思います。例えば夜8時までに食事を済ませ、翌日の朝食を抜いてランチまで我慢する。これで16時間、割と簡単でしょ。私の場合、会食も入ったりするので毎日は難しいし、そこまでは…。とりあえず金曜日夜から土曜日の昼にかけて実践することにしました。
昔から「断食」は内臓を休めることで消化機能をリセットして、体内の老廃物を排出する効果があるとされてきました。これを科学的に解明したのが、2016年ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典教授です。
先日NHKスペシャルで「人体Ⅲ」を放映していました。PS細胞の山中教授とタモリがW司会を務めている番組でご覧になった方もいらっしゃるかと思います。そこでも言ってましたが、どんな生き物も細胞からできていて人間の場合、細胞の数は約40兆個。その一つ一つが生きていてその中には細胞小器官と呼ばれるさまざまな構造物が存在しており、いわば人間社会のような複雑な営みがあるそうな!
例えばミトコンドリアという細胞小器官は、発電所のような役割を果たしていてエネルギーを作っている。さらにはそれを数万種類のタンパク質に運ぶ交通網があって。想像しただけで頭がくらくらしてきます。そして一旦この細胞に不具合が起きるとたちまち身体は病気になってしまう。そうならないように細胞内の傷んだ細胞小器官を分解、再生させるリサイクル業者のような働きを「オートファジー(自食作用・ギリシャ語)」と呼んでいる。
「オートファジー」、昨今皆さんも耳になさったことがあると思います。まとまった空腹の時間をつくると「オートファジー」が活性化して、古くなった細胞を新しく生まれ変わらせ、免疫力を高め老化を防ぐ!
情けないことに後から分かったことですが「16時間ダイエット」は単に食事を制限するから痩せるという単純なものではなかったのです。
さて、冒頭に戻ります。
こうしてスタートした「16時間ダイエット」でしたが、ある事情で5月から止めることにしました。これにも人体の不思議が絡んでいます。その続きはCM2のあとで(笑)。
次回、乞うご期待!

2025年5月 May

先月第9回SGAゴルフ部コンペが開催されました。
以前のSGAゴルフコンペから通算すると59回目のコンペです。「部」の一字が入っただけで会の趣が随分と変わりました。その名の通り運営をSGAからSGAゴルフ部にバトンタッチしました。慣れない当初は手伝ったりしていましたが、今では当日朝の受付手伝いと賞品授与する程度で、あとは部員が力を合わせてしっかり運営してくれています。
旧コンペでは参加者同士のビジネス面を重視した交流をメインに考えていましたので、当日の組合せなど随分頭を悩まされました。また、会場はできれば小金井C.Cなど名門といわれる予約の取りづらいところをと、その確保にも苦労しました。賞品(人気の家電や話題のグッズetc)は半日かけて調達した割には、評判はイマイチだったかもしれません(苦笑)。
一方、新コンペはカジュアルにゴルフを楽しもうをコンセプトにしているので、参加者の年齢は比較的若くなり、初心者から上級者まで幅広く楽しめる会を目指しています。開催地が固定されているうえ、賞品は商品券と決めているのでストレスフリーです。5年前に発足したゴルフ部員の腕前は僅かずつながら確実に上がっています。自分たちで合宿したり、それぞれスクールに通ってたりして努力してはいますが、なにより同伴競技者の方々のラウンドレッスン(⁉)の賜ではないかと思っています(笑)。
ところで、このコンペに先立つ2日前マキロイ(英・35歳)が米のオーガスタで開催されたマスターズトーナメントで優勝して、史上6人目25年ぶりにメジャー4大会完全制覇(生涯グランドスラム)を達成しました。月曜日の早朝、眠い目をこすりながら、テレビをご覧になった方々も多かったのではないでしょうか。最終18番で入れれば優勝が決まるという約1mのパーパットを外しプレーオフへ。プレーオフ1ホール目、同じ18番。対戦相手のローズがバーディーパットを外すと、マキロイが本戦で外した時と同じ約1mのバーディーパットを今度は入れ、劇的な優勝を決めました。17度目の挑戦でした。
マスターズにはなかなか勝てなくて「勝負弱い」といわれてきたマキロイ。本戦が終わった時点で、また負けてしまうのかと誰しもが思ってしまった。おそらく本人ですら…。しかし勝った!
「大会前に『プレーオフに出られる』となったら右腕でも差し出してただろう?」
プレーオフ直前にキャディがマキロイにかけた言葉です。この一言でプレーオフを楽しもうという気持ちになれたそうです。まさしく「言霊」ですね。
ゴルフは欲との戦いのスポーツです。
「人より遠くにボールを飛ばしたい」「パットを入れたい」「1つでもいいスコアで回りたい」
そういった意味で人間修養のスポーツです。自分はいつになったら…と思い知らされた今回のコンペでした(涙)。

2025年4月 April

この4月、SGAでも新卒社員を迎えます。林凜(はやしりん)です。
3年前に仲田智哉を採用して以来です。
中央大学2年生だった彼女が立川にある私の弟のお店でアルバイトしていた時のこと。たまたま訪れた私に弟が「彼女、税理士試験受けるんだって」と声を掛けてくれました。「うちでアルバイトしない?」弟の店でのバイト回数を減らしてSGAに来てもらいました。気持ちよく送り出してくれた弟には感謝です。
それから約3年、事務所の行事には全部出席し、ときには手作りスイーツを皆に振る舞ってくれる等すっかりSGAの一員になりきっています(笑)。昨年10月の山口への研修旅行では、サプライズで内定式を行いましたが、随分と喜んでくれました。
ところで彼女を迎えるにあたり、頭を悩まされたのが初任給です。「いよいよ初任給30万円超えの時代が来た!」このニュースに皆さんも驚かれたことと思います。自分の時の2倍だ3倍だと随分と話題にもなりました(古過ぎるか)。
一部の金融機関・ユニクロなどのアパレルやハウスメーカーなど大企業が主ですが、初任給を引き上げるということはそれにつれて他の社員の給料も引き上げるということを意味します。人件費が急増し、経営にも影響がでてくると思いますが、その対策は…。優秀な新卒を採用する一方で中高年層を切り捨てて帳尻を合わせようとしているのでしょうか。このことは早期退職者の募集件数と人数が急増していることからもうかがえます。人件費UPの原資は売上高の増加か経費の削減です。企業の99.7%が中小である日本の場合、大企業の下請けも多く価格転嫁が難しいといわれています。
私達、会計事務所の場合も報酬UPは至難です。驚くなかれ私がこの業界に入った40数年前から顧問料の金額は大きく変わっていません。それを今でいうなんちゃってDX化でしのいでいるというのが実状です(苦笑)。SGAでは税理士10余名OB税理士5名。他に中小企業診断士・行政書士・宅建士。SGAと同規模でも税理士は所長1人だけという事務所は数多くあります。はっきり言ってそういった事務所と価格面だけで勝負するのはとてもしんどいです。
昔から日本人は目に見えないサービスにはお金を出さないと言われてきましたが、昨今良いサービス・アドバイスには対価を支払うという風潮に変わってきつつあります。お客様にとって有用なサービスをご提供し続ければ、報酬UPに繋がりひいては人件費もアップできるということを信じて精進して参ります。
話が脇道に逸れてしまいました。初任給の話でしたね(笑)。
ちなみに、その当時26歳大学院卒の私の初任給は10万円でした。どれほどの期間働けば家が持てるようになるんだろうかと、たそがれていた自分がいました。

2025年3月 March

いまはやりの「ディール」という言葉。
本来は取引とか売買とかを意味しますが、米のトランプ大統領が使うと「優越的な立場を利用した駆け引きによって自分に有利に物事を運べるようにする取引」早い話、優越的地位の濫用って感じですかね(苦笑)。そうと分かっていて、応じざるを得ない各国首脳達の苦労はいかほどか…。
それはさておき、昔から今に至るまで受け継がれている経営哲学のひとつに近江商人の「三方よし」という考え方があります。
「買い手よし、売り手よし、世間よし」
昨今のディールを見ていると「世間よし」が軽んじられ、某中古車販売会社のようにともすれば「自分のみよし」みたいな風潮があるように感じます。
そんな中全く逆を行く人がいます。認定NPO法人八王子つばめ塾理事長の小宮位之(こみやたかゆき)さん47歳です。彼は経済的な理由で塾に通えない中高生の為に無料塾を開き、その輪を全国に広げています。
運営は民間から募った寄付金でまかなわれているそうで、ボランティア講師と共に個々の生徒に合った個別指導を行っています。2012年のスタート当初は、当然のことながら自身の生活費にも苦労したようで、隙間時間や深夜にできる複数のバイト代と奥さんのパート収入でしのいでいたそうです。
誰しも何故ここまでして?と疑問に思いますが、彼自身が貧困家庭に育って「13歳の頃の自分がして欲しかったことをしているだけ」と語っています。塾に通えないことで競争のスタートラインが下げられたという悔しい思いがあったのではないかと考えます。また、塾生の子供にとって「無償で一生懸命勉強を教えてくれる大人たちとの出会いが財産になり、将来自分も人の役に立ちたいと考えてくれる卒業生が一人でも増えることを信じている」とも。
被災地にボランティアにいく人達にも頭は下がりますが、この小宮さんの生き方は私にとって衝撃的でした。私自身、お客様の為、事務所の為、スタッフの為と口を酸っぱくして言っていますが、本音はいずれ巡り巡って自分に戻ってくるだろうと無意識のうちに期待してのこと。なんとも人間くさいですね(苦笑)。
無私無欲の境地に辿り着ける日はくるのでしょうか?

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